よくよく考えると、ブログを開始してから一年が立った。ぼーっとしていたら祝い遅れてしまった。イカン、イカン。9月1日だったのに〜。
以前は『Analyze + Summarize』という名前でやっていたのを、今年秋に『住人十色』にアップデート。同じようなことを書いていくつもりだが、タイトルチェンジで心機一転。以前よりも広がりというか曖昧なタイトルなので、分析やコメントを書かないでいい楽さが心地よい。自分の首を絞めすぎるのはよくない。
…と、半年ほど休んで起きながらも白々しくまた開始する自分の横着さに呆れながらも、ノラリクラリでも続けることに意義がある、というのが趣旨ということで許していただきたい。優しいリーダーばかりで良かった。
しかしあっという間にもう10月。こんなに早く一年が過ぎるなんて、そりゃあドンドン年取るわけだ。
そろそろ今年もお決まりの手帳移行の儀式…。うひひ。
…なはずなのだが、実は今年はすでに8月に移行済み。
というのは、最近は無印良品でも学生向け(?)に8月から9月までの手帳が出ている。正直1月スタートが気持ちはいいものの、仕事の関係で結構来年の4月ぐらいまでは予定を決めていかなくてはならないため、別の手帳を持ち歩くのが面倒くさい。それで結局早めの移行。
(ちなみに、現在カッコいい3年手帳を探し中。持っているだけで仕事が出来ると思われそうなアイテム、求む。あと、『ここの会社は確実に同じ手帳を売り続ける』というものならなお良し。こうなればモノにも頼って何が悪い?!開き直りの私にオススメがある人はぜひ連絡ください。)
今回移行したのは、以下。
●『カビの生えた成功体験は捨てる。』
これは2011年からの持ち込し。もはやこれはカビが生えるまで持ち込したい。
●『腹をくくれ!!』
Exit strategyではなくCommitment strategyを持とう。逃げ腰はイカン!
●『白でもない、黒でもない、グレーを許容しよう』
Ambiguity toleranceを高めましょう。まあそんなに急いで価値判断しないで。
そう、この『急いで価値判断しない』、というのは実は相当重要だと思う。国際人になりたいなんて難しそうな目標を持つよりも、この適当力(別称:まいっか力)を高めることの方がはるかに応用性が高い。
なんて、また脱線して熱くなってきたのでもう少し言うと、『どうやったら子供を国際人に育てられるか』なんて難しいことを考えるとのはやめにしよう。そんなこと、10数年海外に住んでるんだからって聞かれても答えられない。子供に何をしてあげられるかではなくて、親としてまいっか力を高める方が根が明るいまいっか力が高い子供を育てられて、彼らはきっといろんな意味で違いに許容力の高い大人になるに違いない…。
(…ということが正しいかは不安があるので、これからは海外で活躍されている方にもいろいろとお話を聞いて確認します。)
(ちなみに、まいっか力は決して鈍感力と同意語ではないのでお間違えなきよう。)
今年の移行からも、2013年の10ヶ月もいろいろ悩ましい一年であったことを分かっていただけると思う。ガンバレ、ワタシ。
2013年10月17日木曜日
2013年10月3日木曜日
午後3時のシンデレラ
今日は朝起きてから仕事を始めたので頭がカチカチだ。この硬い感じは実際に肩がが凝っているからなのだろうか。
午後3時にドアのベルがなる。
お。来た来た。マイ・シンデレラ。
何の話だと思うかもしれないが、本当に彼女は私のシンデレラなのだ。
より正確に言うと、Cinderella Domestic Placement Agencyという会社から派遣される、クリーナーさんだ。
まあ、お掃除の人を雇っているなんて、と思われるかもしれない。そう、私は掃除も下手だ。正直、クリーナーを雇うために仕事をしていると言っても言い過ぎではない。なんなら、一生働こうと思っているのも一生掃除から逃げたいという思いからだ。嘘だと思うなら、一度しばらく掃除から解放されてみてほしい。私の気持ちがわかってもらえるはずだ。
アメトークの掃除好き芸人を見ていると、「掃除が好きすぎて家が汚れないから他人の家で新商品の掃除グッズを試す」などというコメントがあった。そこまで徹底しているとシンデレラも出る幕がないが、私は潔癖ではないものの汚いのは嫌い、しかし自分でやると何かイマイチで、気になって時間ばなりかけてしまう。しかもなぜか片付けているはずなのにさらに散らかるという不思議な現象が起きてくる。
だから、週に1度、あるいは2度と家をリセットしてもらうことの価値は高い。大抵うちに来る人は私のいけてなさに気づき始めるのか、だんだん少しづつキッチンのものの置き位置を変えて多少動線を整理してくれたりとお節介をしてくれるようになる。掃除用品もあそこのブランドのこれを買ってくれと指示があるから楽だ。だらしなさを解消してくれる。
そういうわけで仕事を始めてからというもの、シンガポール時代を除いてほとんどずっとお掃除のお姉さんに来てもらっている。
ちなみにシンデレラサービスは、1時間12ポンドでミニマム2時間。これまでは知り合いの家に来ている人に頼んだりしていたが、ちゃんと派遣会社を通すことにした。そうすると少し高い。とはいっても時給にして2ポンド程度の違い。大騒ぎをする金額でもない。ただちゃんとそれぞれの部屋でしてほしいことのチェックリストがあり、毎週プリントして渡せばいいので私のように掃除においてまで指導をしていくほど心に余裕のない人間には非常にありがたい。しかも掃除に洗濯、アイロン、料理まで頼める。料理は現在修行中なので泣く泣く頼んでいないが、要するに時給制で結構家の事は何でもやってくれるのだ。
へロー。
と、家に入れてあげて、私はその日の指示を出してからそのまま外出する。家にいても仕事にならないし、だいたい午後3時ごろまでには「そろそろちょっと外の風を吸った方がいいんじゃないかい」という感じになっている。だから水曜日の午後のこの時間に食品以外の買い物をするようにしている。今日は家の整理整頓に役立つ箱などを多く販売しているThe Holding Companyでお茶用のとコーヒー用のお揃いの缶をゲット。
私が暮らしたい国ではどこででもこの手の家の仕事のお手伝いサービスは一般的で、共働きの家庭のでは普通にどこの家庭でも利用している。でも日本ではあまり一般的ではないらしい。日本には移民が少ないため、労働賃金が高いからというのがそもそもの理由としてあるが、その他に他人を家に入れたくないという心理的バリアがあるようで、あまりフラットシェアというのをしないのもそれが理由だと知人が言っていた。
でも最近つくづく思うのが、(正直大した仕事をしていなくても)働くって大変で疲れる。少しでも人に頼めることを取り入れていかなければ、体が持たない。ワークライフバランスは会社にも強く要求しながら、自分も少しでも楽をしていくことを考えるしかないのかな、と思う今日この頃。イギリスは5時半ダッシュで帰宅が普通にできる国でありがたい。
午後3時にドアのベルがなる。
お。来た来た。マイ・シンデレラ。
何の話だと思うかもしれないが、本当に彼女は私のシンデレラなのだ。
より正確に言うと、Cinderella Domestic Placement Agencyという会社から派遣される、クリーナーさんだ。
まあ、お掃除の人を雇っているなんて、と思われるかもしれない。そう、私は掃除も下手だ。正直、クリーナーを雇うために仕事をしていると言っても言い過ぎではない。なんなら、一生働こうと思っているのも一生掃除から逃げたいという思いからだ。嘘だと思うなら、一度しばらく掃除から解放されてみてほしい。私の気持ちがわかってもらえるはずだ。
アメトークの掃除好き芸人を見ていると、「掃除が好きすぎて家が汚れないから他人の家で新商品の掃除グッズを試す」などというコメントがあった。そこまで徹底しているとシンデレラも出る幕がないが、私は潔癖ではないものの汚いのは嫌い、しかし自分でやると何かイマイチで、気になって時間ばなりかけてしまう。しかもなぜか片付けているはずなのにさらに散らかるという不思議な現象が起きてくる。
だから、週に1度、あるいは2度と家をリセットしてもらうことの価値は高い。大抵うちに来る人は私のいけてなさに気づき始めるのか、だんだん少しづつキッチンのものの置き位置を変えて多少動線を整理してくれたりとお節介をしてくれるようになる。掃除用品もあそこのブランドのこれを買ってくれと指示があるから楽だ。だらしなさを解消してくれる。
そういうわけで仕事を始めてからというもの、シンガポール時代を除いてほとんどずっとお掃除のお姉さんに来てもらっている。
ちなみにシンデレラサービスは、1時間12ポンドでミニマム2時間。これまでは知り合いの家に来ている人に頼んだりしていたが、ちゃんと派遣会社を通すことにした。そうすると少し高い。とはいっても時給にして2ポンド程度の違い。大騒ぎをする金額でもない。ただちゃんとそれぞれの部屋でしてほしいことのチェックリストがあり、毎週プリントして渡せばいいので私のように掃除においてまで指導をしていくほど心に余裕のない人間には非常にありがたい。しかも掃除に洗濯、アイロン、料理まで頼める。料理は現在修行中なので泣く泣く頼んでいないが、要するに時給制で結構家の事は何でもやってくれるのだ。
へロー。
と、家に入れてあげて、私はその日の指示を出してからそのまま外出する。家にいても仕事にならないし、だいたい午後3時ごろまでには「そろそろちょっと外の風を吸った方がいいんじゃないかい」という感じになっている。だから水曜日の午後のこの時間に食品以外の買い物をするようにしている。今日は家の整理整頓に役立つ箱などを多く販売しているThe Holding Companyでお茶用のとコーヒー用のお揃いの缶をゲット。
私が暮らしたい国ではどこででもこの手の家の仕事のお手伝いサービスは一般的で、共働きの家庭のでは普通にどこの家庭でも利用している。でも日本ではあまり一般的ではないらしい。日本には移民が少ないため、労働賃金が高いからというのがそもそもの理由としてあるが、その他に他人を家に入れたくないという心理的バリアがあるようで、あまりフラットシェアというのをしないのもそれが理由だと知人が言っていた。
でも最近つくづく思うのが、(正直大した仕事をしていなくても)働くって大変で疲れる。少しでも人に頼めることを取り入れていかなければ、体が持たない。ワークライフバランスは会社にも強く要求しながら、自分も少しでも楽をしていくことを考えるしかないのかな、と思う今日この頃。イギリスは5時半ダッシュで帰宅が普通にできる国でありがたい。
2013年10月2日水曜日
PukkaのAfter Dinnerハーブティー:残り4分のマジック
人生、雑に生きると損をする。
私の食べ物音痴(無関心)、料理下手は知人の間でも有名だが、結構下らないところでいろんなことに疎かったりする。
私の食べ物音痴(無関心)、料理下手は知人の間でも有名だが、結構下らないところでいろんなことに疎かったりする。
そんな私が、今日、初めて正しくハーブティーをいただいた。
というのも、お気に入りのPukkaのハーブティー(その名もベタに『After Dinner』)を食後に飲もうと思い、お湯を沸かしながら初めてぼんやりティーバッグの裏を読んでみた。
すると、
『インフューズ・フォー・アット・リースト・ファイブ・ミニッツ。』
え?5分もこれ入れたままなの?
ア、アット・リースト?
ア、アット・リースト?
今6時20分だから6時25分まで待つのかい?
なんでそんなに早い時間に既にアフター・ディナーとなっていたかはスルーするとしても、早く飲んでホッと一息つきたいところでじっと待つこの5分はなかなか長い。
そろそろいいかな~。
え、まだ1分?
この時点でまだ1分だということを考えると、これまで50秒ぐらいしかティーバッグをお湯につけていなかったのかもしれない。限りなくお湯に近いお茶を飲んでいたということか。アフタヌーンティーの国、イギリスにてなんという失態。
『コーヒー派なんだよ、私は~。』と心の中で思いながらも、今日のハーブティーは確かにこれまでに増しておいしかった。私が体験していなかったこの残り4分マジック。ごちそうさまでした。
2012年11月26日月曜日
一足先に2013年に移行
【今回のテーマ:一足先に2013年に移行】
来週から11月も最終週。そうなったときに必ずすることがある。
それは、次の年の手帳への移行。
私は文房具が好きなので、『好きな文房具しか使わない』と決めている。そうしないと大事にしないからだ。とはいっても別に高価でスタイリッシュなものという意味ではなく、デザインがシンプルで使いやすいと思うものを選択するようにしている。使いやすそうだなと思うとつい買ってしまうが、まあそれぐらいはいいか、ということで。
手帳もかなりいろいろ探したし、最近は日本でもいろんな方がプロデュースした手帳があるが、海外にいるとなかなか細やかな配慮があるものがない。Moleskineなども使ったが、ここ数年ほどは最終的に仕事もプライベートも無印良品のものに落ち着き、Moleskineは1日1ページのものに日記を書いている。2013年も、2012年と全く同じスタイルのものを選んだ。ただ仕事用で使っていたものは去年と全く同じデザインがなく、しょうがなく少し小さいサイズを購入となった。毎年同じスタイルのものをずっと使える点も無印良品が好きな理由でもある。
ただ、売り切れになると嫌なので、10月ごろからMUJIショップをうろつき、見つけるとさっさと買う。11月は早く月末になって次の年の手帳に移れないかな~と心待ちにしている。ほとんどの手帳が前年の12月から準備されているわけだし、早く新しいノートに何か書きたいという幼稚な思いもあり、この手帳の移行が11月最終週の儀式となっている。
特に偉そうに話すほどの手帳術はないが、基本的に用事は月全体のページに書き込む。私が使っている手帳の場合は、毎週のページも見開きであるが、左側が一日ごとに書くスペースが設けられており、右側がフリースペースとなっている。なので右側のページに思いついたことや年間通して考えたいことなどが書かれている。基本は左側の週ページには特に書かない。あとで関連事項を書き足すスペースが欲しいからだ。だから週の予定用としてはあまり機能していないが、見開きの月ページと残りはただのノート、という組み合わせがないようなので、仕方なく(?)こうしている。バインダーに中身を差し替えるタイプの手帳も学生時代使ったが、リングのところが破れたりするのが面倒。そういうわけでこれが一番いい。
さて、昨年の11月末にまず書き込んだことは何か、というと、これ。
『人が習慣を作り、習慣が人を作る。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。』
うむ、結構いい言葉だ。
毎年その年の抱負を決めるのだが、2012年は『今年の抱負』とは書いておらず、この文章を最初のページに書いた。残念ながらどこから引用したかはメモしていないのがおっちょこちょいで使えないところだが、何かを読んでいていいなあと思って2011年の手帳にメモを取った覚えがある。2010~2012年は忍耐のサイクルなのだなあ、というのが2011年時点で見えていたので、2012年もいつかトンネルを抜けるときのためと考えよう、という自分なりの思いが込められている。こうやって前年最も重要と思ったことは次の年の手帳にも持ち込んでいる。
その他のメモはこのような内容。
・ヒューマンスキル(対人関係能力)として気をつけたい点(←そういやあ前職で上司と対立してたっけ…)
・中期人生戦略、やりたい仕事像(←上記の理由で早く次の職場探そうって思っていたため)
・生業と『良い子、悪い子』(←これは先日記事で紹介したこと)
・会ってみたい人リスト(←世の中いろんな人や仕事があることを実感するため)
・MESE(Mutually exclusive, collectively exhaustive)ー分析の際に心がけること(←アナリストの仕事をしていたため)
・論理パターン(並列型、解説型、ふたつの組み合わせ)(←チームや自分の仕事をリビューする際に論理的に話が流れているかを確認するために意識しようと思ってメモをした)
・マクロビについて(←食生活を振り返っていた際友達に勧められて少し情報収集)
・行きたい国、都市のリスト(←東南アジアへ移動することが分かったため)
・シンガポールに住み働くための豆知識(←シンガポールに引っ越してきてすぐ受けた講習)
・読みたい本のリスト(←新分野を知る必要ができたため)
・A+Sで書いたこと、書きたいこと(←やっと9月1日から活動開始に至る前のことなど)
・『個として飛び出すグローバル』企画(←2013年は忙しくなりそうなので早めに考えをまとめておこうと思ったため)
など。
もうひとつ、やりたい仕事像関連でメモしたもので、結構気に入っているものをご紹介。(これも出典は不明瞭だが、どこかからひっぱってきたもの。少し言葉を変えているかもしれない。)
ーーー
『会社で必要とされるには』
①カビの生えた成功体験は捨てる。
②現場の変化を素早く察知する。
③『現象』から『事実』を見極める。
④ひとつだけ飛び抜けた強みを持つ。
⑤ニーズを絞りこみ、得意分野としてレベルアップする。
⑥複数の先行目標を持つ。
⑦基本に忠実でいる。
⑧自分から提案して小さな成功体験を作る。
⑨煙たがられてもいいから信念や意見を持つ。
⑩テーマを決めて学習し続ける。
ーーー
この中で特に好きなのは、『カビの生えた成功体験は捨てる』と『基本に忠実でいる』『煙たがられてもいいから信念や意見を持つ』の3点。(この『カビの生えた』という古くて嫌な感じの表現が特にいい。)実は結構これは意識しないとダメな点だと思う。①を押さえると、後がついてくる。⑦と⑨は『縁の下の力持ち』のような要素で、自分のスタイルを確立しながらも①~⑥、⑧をこなしていくのに必要だ。
こういう並び替えをすると分かりやすいかもしれない。
ーーー
①カビの生えた成功体験は捨てる。
↓
②現場の変化を素早く察知する。
③『現象』から『事実』を見極める。
↓
⑤ニーズを絞りこみ、得意分野としてレベルアップする。
⑥複数の先行目標を持つ。
⑩テーマを決めて学習し続ける。
↓
④ひとつだけ飛び抜けた強みを持つ。
↓
⑧自分から提案して小さな成功体験を作る。
↑
⑦基本に忠実でいる。
⑨煙たがられてもいいから信念や意見を持つ。
ーーー
今年も残すところほぼ1ヶ月。今年を振り返り、『今年も終わりよければすべてよし』で幕を閉じたいところ。2013年の手帳には、この①、⑦、⑨を書き写そうと思っている。
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※以前『Analyze + Summarize』として掲載していた分を引っ越しさせてきました。
※以前『Analyze + Summarize』として掲載していた分を引っ越しさせてきました。
無断での転記•引用はお断りしています。
2012年11月12日月曜日
雨の日はジャグリング
【今回のテーマ:雨の日はジャグリング】
最近またテニスを始めた。シンガポールは日中は暑すぎて熱中症になるので、だいたい私は夜の8時か9時から1時間のトレーニングを始める。それでも汗ダラダラだ。ヒ~。
『また』始めた、と格好つけて言ったが、とは言ってもかなり長いことやっていなかったので初心者同然。ボールは返せるものの、コントロールは悪いし、フォームも注意される。最初は優しかったコーチも私が固定客となった途端だんだん本性を表しはじめ、最近ではスパルタだ。『もうそれ注意するの5回目だぞ』とか、『集中しろ』とか、正直職場ではあまり言われることがなかったことを言われている。まさに部活気分だ。
昨日のトレーニングでは、『確かにスタミナはある(←日頃から走っているおかげに違いない)。ただ、最初多少遊んでいるというかヘラヘラしていて、ミスし始めるとだんだんやっと集中していい球を返してくるようになる。もっと最初から気合いを入れてほしい』とのこと。
馬力は認められ、コーチから『ディーゼル』というあだ名で呼ばれているわけだが、こんなんじゃないと悔しい。そこで少しビデオやいろんなサイトを見て、自主練の強化を目指している今日この頃。そうやってコソコソと情報収集したり練習をして、いつかすごいショットでコーチをギャフンと言わせてやろうと無理なことを本気で企んでいるが、ひとつのポータルでちょっと目を引いたトレーニング方法があった。
『雨の日は3つのボールでジャグリングの練習をしよう』ということだ。
ジャグリング?テニスと関係あるの?
…と一瞬思うが、『視界全体で状況把握しながら一点を集中して見る』という目の訓練だという。ついつい周りのことに気を取られてボールから目を離してしまいがちだが、それではゲームで勝てない。雨の日はそういうこともトレーニングしましょうね、ということだ。
なるへそ。
このジャグリングというのが何だか私の中では非常にしっくり来た。
人生そのものではないか。30代になると20代よりも人はそれぞれの道を歩むんだなあという認識が強まるが、それでも日々の生活に気を取られて自分の中長期的目標を見失ったり、どこか周囲の選択と自分を比較して自信を失ったりすることがある。自分は自分、でやっていくには、把握していても敢えて見ない、ということも必要なのではないかなあ。
ジャグリングですよ、ジャグリング。
…という話を友達にすると、シビアな彼女には『いやその前にまずボール落とさないことが重要でしょ』と指摘された。確かにボール落としてたら何にもなりませんよね。
『「仕事」「(置かれた)環境」「人生観」という3つのボールをうまく回しながら、落とさずに、自分の目標へと意識をフォーカスできるか。そういうことですよ。』
す、鋭い。
…ですよね。
まあ、でもあんまり遠くを見るのも大変だから、最初は今週の目標を見失わないことから始めよう。
そんな気分の月曜日。今週もがんばりましょう。
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※以前『Analyze + Summarize』として掲載していた分を引っ越しさせてきました。
※以前『Analyze + Summarize』として掲載していた分を引っ越しさせてきました。
無断での転記•引用はお断りしています。
2012年11月8日木曜日
日々のちょっとしたことをトリガーとして活かす
【今回のテーマ:日々のちょっとしたことをトリガーとして活かす】
シンガポールに来る前、よく『年中ずっと同じ天気でなんだかつまらない』という話を聞いた。
確かに、来る日も来る日も蒸し暑い。そして最近はものすごい雷雨というかスコールが一日に一回ぐらい起きる。これがすごくて、突然ドドーン!と、『え、まさか、ついに近所に落ちたかい?!』と思わせるような雷から始まることが多い。雷なんてヨーロッパにいる間はほとんどなかったので、かなり最初は驚いた。
が、慣れると、『お、今日は午前中のうちに降ってくれるのか。ありがたい~。』とか、『これじゃあ、1、2時間は外に出られませんねえ。』という感じだ。まあ、もちろん外に出てもいいのだが、私は昔から雨の中外を歩くのがとても嫌いだ。(呆れた母親に『別に角砂糖じゃないんだから、濡れても溶けないよ!』と謎にたしなめられたものだ。)だから選べたら外出しない。スコールになると、安全を期して一気に車の流れも鈍化し、渋滞となる。周りも「じゃあちょっとカフェに入るかラ~」となり、全体的にダラっとなる。効率が下がる感じだ。
そういうわけなので、雨が降って家やカフェに閉じこもるときは、一人の場合はA+Sについて考え、『雨降って地固まる』を狙う。そうすると、大抵一日数時間は(多少気を散らしながらも)ひとつのことを考えるようなリズムができる。雨が降らない時にはちょっと得した感もあり、自分のセコさを感じる。それに今のところ、『アウトプットはこれ』というのを決めていないので、具体的に毎日のアクションにつながっていないのは確かにまだまだだなと思う。それでも雨が降った時ぐらいはそうしよう、と思う。
その他、暑い国なので外出の際も必ず水分補給をする。自分で飲み物を持ってきていても、どうやら食べ歩きというのは良く思われないらしく、歩きながら飲んでいるとチラっと見られる。(ちなみに地下鉄の駅構内の中で食べたり飲んだりしても罰金らしい。)水分補給にも、ちょっとそこらへんのいすに座ることとなる。あるいはカフェに入る。そういう時にちょっとした暇が出来るので、A+Sメモ帳は持ち歩くようになった。これは完全に自己満足で、基本は書いた記事のリストという自分なりの小さな成功の蓄積を眺め、これからのアイデアの殴り書きに目を通し、多少ニンマリするだけだ。(周りから見ると多少怪しい人かもしれない。)
これだけ毎日雨が降っているのになかなか進歩がないじゃないか、という考え方もあるが、でもまあ自分への意識付けというか、今は暇人なんだしこれぐらいはやりましょうよ、という日々の自分への課題としては機能しはじめていると思う。結果はきっとこれからついてくるはず…。
正直、A+Sもシンガポールという環境だからどうにかこうにか転がりはじめているのかな、という気がしている。以前より時間があることに加え、環境が変わらないことが、着実さを無理矢理教えてくれる。『雨にも負けず、風にも負けず、、、』という試練はない。『秋になったから何だか心がモノ寂しい』『冬だから寒くて』『春はやる気が出る』『夏は遊びたい』などという気持ちの揺れも少ない。『シンガポールは今日も晴れのち曇りで気温31度。湿度は予想で80度。以上。』なのだ。天気予報を見ることもない。
ほぼ毎日起きることをトリガーとして、アクションを連鎖させるというのはなかなか悪くないと思う。例えば、朝電車に乗った瞬間にケータイをバッグに入れ、本を取り出す。そうすると何となくインターネットをするのではなく、ちょっとした読書の習慣ができてくる。あるいはもっとプラクティカルなことで、朝起きた瞬間にベッドを整える、すると忙しい朝にバタつかなくていい。私は最近は起きたらパジャマからジムの洋服に着替えるようにしている。すると『行きたくない』が、『行くしかないか』に変わる。(これは毎日走っている方に教わった秘訣。)
とはいっても自己改善ばっかりしていたら正直人生に疲れるので、『電車の中では徹底的に無になる』というのでもいいと思う。『ため息が出始めたら、15秒手を休める』というのはどうか。フランス人の子供によると、『夏は休暇中の2ヶ月間、頭を空っぽにしないと新学期に新しいものが入ってこない』という。毎日ベストは難しいし、厳しいことばかりを自分に課すと、サブオプティマルな状況でダラダラやる習慣が出来てしまっているのかもしれない。
週末まで2日!今日と明日は今週やると決めたことにフォーカスし、金曜日は気持ちよくサクっと仕事を切り上げるのはどうだろう?
今日も1日がんばろう!
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※以前『Analyze + Summarize』として掲載していた分を引っ越しさせてきました。
※以前『Analyze + Summarize』として掲載していた分を引っ越しさせてきました。
無断での転記•引用はお断りしています。
2012年11月6日火曜日
プチライバル登場からの学び
【今回のテーマ:プチライバル登場からの学び】
先日、足しげくジムに通っていることはそれとなくアピールしたと思うが、たいてい朝記事を送信し終えた後、30分走っている。
自分の中のクリア地点は3キロ以上、あるいは30分走行のどちらかを達成するというもの。健康管理が目標なのであまり早く走っていないが、10分ぐらいは時速8.5キロから9キロぐらいで走ろう、という感じ。特に自慢にはならないことは承知だが、毎日実行という意思を固めるためにも公言しているというわけだ。
と、毎朝の緩く平和な朝のジョギング。そこに異変が起きた。
大抵、私にとってジムへの道のりは『A+Sひとり反省会』気分であるため、あまり周りを見ていない。今日のはあそこが良かった、ここは甘いな、など考え、次は何にしようという軽い焦りもある。
しかしある日、キラリと光る目がこちらをチラっと見たのに気がついた。
そういえば、この人いつもいるよな。
彼女はすらりと背が高く、美人。当然、そんな女子は走らない。毎日、乗り物系(バイクとかステッパー)やストレッチをしている。美人は汗もかかないようだ。水も持って来ていない。
それから、実に彼女には毎朝会っていることに気がついた。しかもチラ見されることにも気がついた。ある日、少し普段とは違い早く到着すると、いつも先に到着しているお姉さんは、ジムに入るなりチッと舌打ちをした。
その時、ゴングは鳴ったのだ。
それからというもの、お姉さんはほぼ必ず私より先にジム入りし、私より後にジムを去る。私が来たら、必ず『チラ』っと見る。
こっちとしては、『ちんちくりんが精一杯走ってますが、何か?』という気分だ。確かにこの時間確実に来ているメンバーは私たち2人であるため、時々しか来ない他の奴らでは競争相手にならん、というわけか。あるいは、お姉さんはひとりジムが好きなタイプか。
もうこうなったからには、受けて立つしかないという状態だ。見てくれなどでは太刀打ちできない私は、しょうがないから『こいつ、着実なやつだな』と思われるにしている。
とにかく、毎日30分。集中して、着実に走る。
プチライバルの登場だけで、毎日の運動においても自分は何にフォーカスするか決めることを迫られた次第。ちょっとしたプレッシャーだがやる気が出る。明らかにお姉さんにも私がプレッシャーとなり始めている模様。
ちょっとしたことでも目標となれる人やプレッシャーを与えてくれる人を常に意識することが、なかなか自主的にはできない行動パターンのアップデートを促してくれる。この教訓は貴重だ。
ただし、何もプチライバルと全面的に戦うこともない(と惰性からか思う)。逆に、軌道修正というか、自分の強みとか立ち位置を確認していくために活用するという手もあるのだ。
そしてライバルにも敬意を。理由はともかくとして、お姉さんは毎日どれだけ運動しているのだろうか。モデルとか、体で稼ぐ(?)仕事をしているのだろうか?そこまで付き合う気がないので30分でアウトの私だが、理由は何にせよ、私からの対抗意識かと思われるほど確実に毎日運動している彼女もすばらしい。
そういう学びから、最近ではメルマガを新たに複数購読した。同じようにせっせと書いている人がいることを毎日意識することで、惰性と戦い頑張ろうという気になる。そして配信後の小さい成功体験を大げさに祝い、また次へとつなげる。
サンキュー、お姉さん。あなたは私の継続の女神。
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※以前『Analyze + Summarize』として掲載していた分を引っ越しさせてきました。
※以前『Analyze + Summarize』として掲載していた分を引っ越しさせてきました。
無断での転記•引用はお断りしています。
2012年10月30日火曜日
『悪い子』脱却、生業を生きる『良い子』になるには
【今回のテーマ:『悪い子』脱却、生業を生きる『良い子』になるには】
以前会社勤務していたころの知り合いには『つまらなくない?』と聞かれるが、正直毎日が楽しい。
もちろん私を縛っているのはA+Sの優しいリーダー層だけであるので、お気楽極まりないことは確か。誰に叱られることもない。でも、何よりもいいなと思うのは、どんなに小さいA+Sプロジェクトでも自分がいるから成り立っていて、自分が考えることをストップするとA+Sは死ぬ(笑)、という切迫感ある状況。
まだまだこれからやりたいことのアイデアがポツポツと浮かんで来たばかりだし、毎日思うほどコトは進んでいない。読みたい資料もリビューしたい記事もたくさんある。嬉しいことに、だんだんリーダーのリクエストも増えてきた。例えば定期配信。毎日なるべく同じ時間に配信してもらえると、いつアクセスすればいいか分かるので利用しやすいという。あるいはメール配信。会社から読めないので、メールで直接配信してもらうほうが利用しやすいという。ふむふむ。確かにそうだ。まだ十分応えられるだけのキャパシティがないが、段階的にリクエストに答えられるように、自分自身の作業リズムや情報システムも確立していきたい。
給料がなくてもこれだけ働きたくなる(笑)ということを考えると、仕事においての『動機付け』という点を今一度考え直さざるをえないと感じている。
これまでを振り返ったとき、その場で即決してオファーをもらえた仕事や、『明日行きます』と国境を越えて次の日面接に行った仕事では、不満はあっても充実していたし学びも多かった。迷った挙げ句、契約書にサインした仕事は、やはり根本的なミスマッチが拭いきれなかった。もちろん学びは多かったし、そういう環境に身を置くことにも価値があると個人的には感じている。特に当初は予想していなかったような実績が築けたし、人の上に立つこともできた。でも不満タラタラ時代でもあった。
この不満タラタラ時代に、賢い友人Aさんが『生業』とは何か教えてくれた。といってもどうやら前日飲んだという知人Hさんの受け売り。酒の席でふと出て来たこの『生業』という言葉が気になったという真面目なAさんは、翌日しらふになったときに『えっと、ところで昨日生業ってどういう意味で使っていたの?』とHさんにお礼がてらメールで聞いたそうだ。『お前なー、酒の席でのことを翌日に持ち越すなー』と照れ隠しに言いつつも、このHさんも真面目で、文末に『添付参照。』の一言。図式化した『生業』を添付資料として送付してきたという。そしてAさんも『面白かったからプリントしちゃったよー』と、この添付資料を印刷したものを、私と同席していたBさんに見せてくれた。
『仕事』『環境』『人生観』という3つの円の重なる部分が『生業』だそうだ。 そして、その添付資料には『良い子』『悪い子』という例も掲載されていた。(この『良い子』『悪い子』という表現がたまらなくいい。)
『良い子』は、3つの円の重なり部分が大きい。円の大きさも似通っている。だからどれだけ悩んでいても、悩みは円の重なり、つまり生業の部分で起きる。だから安定度が高い。迷っても、悩んでも、それは自分の成長へとプラスにつながる仕組みがある。
そして『悪い子』。3つの円がすべて重なっておらず、円のひとつが大きかったりして、バランスが悪い。悩みは円の重なりを超えてウロウロしており、安定度が低い。(この悩みのウロウロ感も図に描かれていて、面白かった。)これが不満タラタラの構造であり、悩みも迷いも現状脱却につながりにくいネガティブエナジーとなる。
この場にいたAさんBさん2人とも、『俺は「良い子」だ』と断言。仕事は好きだし、環境にも満足しているし、自分の人生観と合致している。そしていつも厳しいコンサルタントのAさんに、『今の君は「悪い子」だね』と私は指摘された。というわけで格好の酒のネタとなり、私の『悪い子』脱却方法をしばし語ったが、まあ結局のところ『人生観』はあまり大きく変わらない。『環境』は少し動かせる。3つの円の重なり部分を拡大するのに一番効果的なのは、『仕事』の円を動かすこと。良い子の2人には何でもない会話だったと思うが、悪い子の私にはグサっと来ながらも、悪い子脱却、『仕事』の円を動かすにはどうしたらいいかにフォーカスすべし、という、具体的な次のステップへのイメージが得られた大事な日でもあった。
働き始めて10年経ち、おそらく死ぬまで働く世代としては、そろそろ『生業』と呼べる仕事をしたい。そして私の場合は海外で生きていることもあり、それに加えて日本とは異なるローカル市場でのリクワイアメントにも応えていく必要がある(それに関しては『個として飛び出すグローバル』でおいおい語るとして…)。
そして、A+Sも私を『良い子』にしてくれていると思う。なので相変わらず細々ながらも、継続を目標に日々取り組みたいと考えている。
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※以前『Analyze + Summarize』として掲載していた分を引っ越しさせてきました。
※以前『Analyze + Summarize』として掲載していた分を引っ越しさせてきました。
無断での転記•引用はお断りしています。
2012年10月29日月曜日
3の波
【今回のテーマ:3の波】
先日、『個として飛び出すグローバル』というタイトルまでは考えついたことを書いたが、オーストラリア旅行中もこのタイトルが頭から離れなかった。
帰国して、まずは念のため、『どこかの誰かのパクリじゃなかろうか』、とグーグル検索してみた。が、どうやらそれらしきものはヒットせず。しめしめ、とりあえずはこのタイトルを使わせてもらおう。
(ちなみに、この検索で「キン肉マンの技一覧」が結果に出て来たのはなぜだろう…。)
少し話はずれるが、私は空港が大好きだ。学生時代も実家と東京の往復や、海外に住んでからも帰国や出張など、海外渡航を一人ですることが多かった。今いる場所と目的地の間の、なんだかとてもニュートラルな場所で、心は目的地、体は現在地、という環境。そこでなぜだか毎回『結局のところ自分が一歩踏み出すしかない』という謎のやる気が出て、何かしら新しい一歩なり決心なりにつなげることができる。今回も移動中あれこれ考え事ができたのも、私の中での『空港』の意味付けのおかげだと思う。
今回は、12年振りに再会した友達のおかげで、当時の自分を思い出し、ここ12年を少し振り返ることができた。
考えてみると、30になった後、『10年ひとむかし』という言葉の意味がやっと分かるようになった、と私は周囲に熱く語っていた。私の場合は、2000年当時の経験のおかげで自分は10年間転がり続けることができた、ということ。そもそもビジネス系じゃなかった私という石を拾ってくれた当時の上司がいて、『ま、どうなるか分からないけどとりあえず転がしてみるか~』、と思ってポイッと投げてくれたことが、まずはひとコロ、にコロコロ、と進んで行くきっかけとなったと思っている。私にとっては会社という環境がとても新しかったし、やる気のある人が周りにいてくれたおかげで、大学生なのに会社で働くなんて、少し大人になった気分がした。感謝、感謝。
そこから転がりだして12年。『転がる石にコケはつかない』、なんて大嘘だ。打撲するは、骨折するは、やけどするわ、本当にコケなんて可愛いものじゃない。まあしかし、どうにかそうやって傷つきながらも転がりながら最近思うのは、その中にある『3の波』。
要領がいいのか悪いのか、私の場合は大抵、『ホップ・ステップ・ジャンプ』と、3ヶ月でひとつのサイクルがあり、これを1年の間で4回繰り返す、完全に四半期決算系だ(コーポレートに長くいすぎたか…)。そして今回振り返ってみて気づいたのが、だいたい3年で一回転するサイクルで進んで来ている。というと、10年ひとむかしではなく、より正確には『9年ひとむかし』あるいは『12年ひとむかし』なのかもしれない。
もちろん、ジャンプしたときにずっこけることもあるので、必ずしも上向きに進んでいるというわけでもなく、時々振り出し近くまで戻ることもある。ただ、自分の生き方の波のようなものの大まかなルールが分かると、『あ~、今はホップ中だし』『ステップで踏ん張ろう』『そうか、ジャンプでずっこけちゃったのね』『今期は赤字決算、来期がんばりましょう』などと、気持ちの上での処理が楽になる。こういうことに気がつくようになり、歳を取ると見えるものがあるんだなあと実感。うん、悪いことばかりではないではないか。
私の大人人生のサイクルは2000年に始まったということは自分では確信している。しかも分かりやすいことに、最初の企業勤務経験は2000年1月スタート。そこからこの3年サイクル、『12年ひとむかし』がそろそろ終わりに近づき、来年から次の3年サイクルが始まると考えると、今はジャンプ中の第4四半期。やばい、年次決算準備をしなければ。中長期戦略策定も発表するタイミング。
今サイクルに飛躍はあるのか。あるいは『尻もちイテテテテ、振り出しに戻る』の歳で終わるのか。そろそろ赤字決算の見通しを発表すべきか?
目下の目標は、とりあえずA+Sをほそぼそと継続しながら、2013年から『個として飛び出すグローバル』企画で記事を書けるように頭の整理や準備をすること。
でもなんせもうすぐ11月。気づいたら来年になってしまう。
急がば走れ。回っている余裕はなさそうなので年末までは走るしかないようだ。
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※以前『Analyze + Summarize』として掲載していた分を引っ越しさせてきました。
※以前『Analyze + Summarize』として掲載していた分を引っ越しさせてきました。
無断での転記•引用はお断りしています。
2012年9月25日火曜日
BORING IS PRODUCTIVE - ルーチン、万歳?
今朝、メールの整理をしながら読んでいた記事で目に留まったものをご紹介。
タイトルは、『BORING IS PRODUCTIVE』。
Harvard Business Review Blog
"Boring is Productive" (Sept 19, 2012) by Robert C. Pozen
作家のMichael Lewisがオバマ大統領に関する記事を書くために半年ほど行動を共にした際のこと。大統領になるにはどのような心がけが必要か?という質問に対し、運動をし体を鍛えること、そして次に挙げたのが、日常生活に必要な小さな決断を極力減らすこと。だから大統領はグレーかブルーのスーツしか着ないそうです。
どんなに小さな決断でも、限られた労力を消耗するのには変わらない。どの洋服を着るか、何を食べるか、という日々の何でもないことを決めるだけでもメンタルエネルギーを消耗する。
なので、ルーチンはルーチン化しよう。
大して重要ではない決断でエネルギーを消耗するのはやめた方がいいのでは?
…簡単に言うとそのような内容のブログエントリーです。
私はいつも同じ形の服を色違いで買ってしまうことが多く、そういう私に呆れ、ある人が「パレット」というあだ名を付けてくれました。黒、チョコレートブラウン、ベージュなどが中心で、買う形も色も決まっており、「それなりに君らしい」とは言われながらも、「斬新さに欠ける」とか、「もっと明るい色を着たまえ」、「冒険はしないのか」などとのコメントも多いわけです。
「でも、明るい色着ると、気が散るんです、私。」
そういうといつもゾッとされていましたが、おそらく、自分なりにセンスのなさを肯定しつつ、こういう小さな決断をなるべく排除しようと無意識で動いていたのかもしれません。(完全に後付けの理由です。)
ただ、残念なことに、どれだけオバマ大統領がブルーとグレーのスーツだけを着たとしても、国内情勢、世界情勢の重荷は軽くならない。
どれだけルーチンをルーチン化して選択肢を減らして生きたところで、人生の重要な問題は難しい。エネルギーがあるからこそ、悩む力だけはたくましいのかもしれない。
最近、口ぐせのように「人生とは重くて長いものである」と言ってしまいますが、もしかして悩む体力を減らすためにもう少し運動したほうがいいのではないかと思い始めています。
人生とは、重くて長いものである。
でも時々見える空の虹に人は生かされている。
Boring is not productive.
But boring parts of life make exceptional events shine.
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【参考記事】
Harvard Business Review Blog
"Boring is Productive" (Sept 19, 2012) by Robert C. Pozen
http://blogs.hbr.org/hbsfaculty/2012/09/boring-is-productive.html
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※以前『Analyze + Summarize』として掲載していた分を引っ越しさせてきました。
※以前『Analyze + Summarize』として掲載していた分を引っ越しさせてきました。
無断での転記•引用はお断りしています。
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